令和6年度 実務 第1種放射線取扱主任者試験 解説と模擬問題

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総評

 文章題全60問中、不適問題6問、難問3問
 すべて文章題なのは例年通り
 令和6年の実務は結構難化傾向だと思う
 最初の統計の問題も問題数が多いし、難易度も高め
 後半もすごく現実的な実務内容を聞きつつ、法令も持ち出してきたりするのできつい
 ただ、文章題なので、素直に5者択一されるよりはましかもしれない
 が、やはり今年の実務は難しかっただろう
 これは今年全体を通して感じたことだが、なぜか難しい問題が最初の方に出がちで、後半になれば簡単な問題も出てくるという、心を折りに来る感じがある

 

模擬問題

令和6年度 実務

国家試験問題そのものではなく、模擬問題です
令和6年度の過去問を参考に、解けなくてはならない問題のみが出題されます
不適切問題がありましたら、ご連絡いただけるとありがたいです

1 / 16

ECD付ガスクロマトグラフの線源として正しいものはどれか

2 / 16

国際放射線防護委員会(ICRP)が採用している線量評価の基礎となる物理量として正しいものはどれか

3 / 16

日本人の経口摂取による内部被ばく線量の最も大きい割合を占めている天然放射性核種はどれか

4 / 16

医療機関で最も利用されている発生装置はどれか

5 / 16

低エネルギーβ線の表面汚染密度の測定に用いられるものはどれか

6 / 16

生殖腺の組織加重係数で、正しいものはどれか

7 / 16

L型輸送物の表面線量当量率の最大値で正しいものはどれか

8 / 16

真の値が99.7%に入る標準偏差σは、次のうちどれか
Nを生の計数カウントとする

9 / 16

空気の放射化で問題となるのは次のうちどれか

10 / 16

ホールボディカウンタで使用される検出器はどれか

11 / 16

壊変定数λの原子核が観測時間t(秒)の間に壊変する確率で、正しいものはどれか

12 / 16

高エネルギー光子の空間線量測定に最も適したものはどれか

13 / 16

消滅放射線を放出する核種はどれか

14 / 16

鉄筋コンクリートを構成する原子核との(n ,γ)反応により生成される放射性核種でないものはどれか

15 / 16

実効線量の評価に用いられているものとして、正しいものはどれか

16 / 16

放射性同位元素等規制法において、規制の対象となるもので、正しいものはどれか

あなたのスコアは

平均スコアは 62%

0%

 

解説

 対策ノートで対応できていた問題に関しては特に記載しませんので、下記のページを参照して下さい

実務 トップページ
・放射線スペクトル計測 / 放射性物質の保管・処理・計数値の統計・放射線防護の基礎・放射線に対する防護 / 放射線取扱施設・場所の管理・個人被ばくの管理 平成30年までは管理測定技術として出題されていた範囲 出題範囲としては全科目に渡り、その名の通り、実務的な内容になっていることが多い そのため、網羅的な知識が要求されがち 出題方式としては他の科目と違い、すべて文章題で、大門6つで各大問10点、60点満点 苦手な範囲が大問として出題されると丸々大問一つ落としかねないので得点がぶれがち また、計算問題が多く、時間配分にも注意が必要 計算問題は過去問に類似したものが多いので、過去問を多く解くのが良い

 ここからは当サイトが独断と偏見で、難問または無理問題として認定した問題について解説します

問1-Ⅱ 計6問 無理問題

 計数値の統計(不確かさ)に関する問題
 正直統計に関しては詳細に関して聞かれてしまうとガッチガチの数学が登場してしまうので、数学大好きマンは置いておいて、一般人はあきらめてしまったほうが良いと思う
 それでも最低限知っておいた方がコスパ的にも良い内容は下記のノートにまとめてある
 その代わりⅠで聞かれている内容は、最初はただの壊変定数の式であり、その後もそれを分散と標準偏差に当てはめていくだけなので、落とさないようにしたい
 問1全部落としてしまうとそれだけで10/60も失点してしまうので、後がなくなる

計数値の統計
計数の統計処理 (R2.2)・統計的変動(矢印に従い簡略化される) 二項分布 → ポアソン分布 → ガウス分布(正規分布)・二項分布・ポアソン分布・ガウス分布(正規分布) n:計数値  σ:標準偏差 m:平均値  σ:分散不確かさ (R6.1)・Aタイプ評価:様々な不確かさの成分を,観測値の統計解析つまり標準偏差によって評価すること・Bタイプ評価:測定実験データ以外の様々な情報による,標準偏差に相当する大きさの推定・標準不確かさ:標準偏差を用いた評価・合成標準不確かさ:標準不確かさの二乗の重みつき平均の平方根 感度係数を用いる 合成標準不確かさu(y)は合成分散u2(y)の正の平方根となる  :感度係数・拡張不確かさ:「合成測定標準不確かさ」と「1より大きい定数」との積 包含係数=2(95%)を良く用いる分散σ2  データがどの程度平均値の周りにばらついているかを表す指標標準偏差σ(R6.1,R5.2, R4.30(物理), R3.26(物理)) データのばらつきを表す指標の一つ ・計数の標準偏差(σ) 標準偏差σ=√N N:生の計数(カウント) N0±σ=68% N0±2σ=95% ...

 

問2-Ⅱ 計3問 難問

 放射化物に関する問題
 ちょくちょく放射化に関しては聞かれていたが、ここまで詳しいのは新制度になって初
 ただし、今後も実務の内容としては頻出になるだろうと予想して、対策ノート対応済み

放射線に対する防護 / 放射線取扱施設
体外の放射線に対する防護・外部被ばく防護の三原則 1,「時間」:なるべく短く2,「遮へい」(R4.4):線源を囲うように①γ線・X線の遮蔽 高原子番号物質②β線・電子線 低原子番号物質+γ線・X線の遮蔽物質③中性子 低原子量物質+高吸収断面積+コンクリート3,「距離」:なるべく遠く体内の放射性物質に対する防護・内部被ばく防護の3D2C (体内への侵入低減のための5原則)1,Dilute:溶媒や担体の添加による希釈2,Disperse:換気による分散3,Decontaminate:フードの使用などによる除去4,Contain:容器などによる密封5,Concentrate:線源の保管の集中除染(R6.27(生物).28(生物),R4.3, R3.3)・除染処理:汚染個所を明示し, 汚染個所の外側から中心部へ, 汚染レベルの低い方から高い方へ除染する・内部被ばく防止のため,湿式除染を行う・除染剤 中性洗剤・キレート形成剤など化学的に非活性なもの 有機溶媒は使用しない・粘膜傷口 出血を促して,多量の温流水で洗い流す・内部被ばくに対する経口薬 放射性ヨウ素:ヨウ化カリウム       24 時間...

問3-Ⅰ A 難問

 L型輸送物として運搬できる固体状放射性同位元素の放射能の制限値に関する問
 完全に法令の範囲だし、ここに関しては法令でも問われたことない
 詳細は「放射性同位元素等の工場又は事業所の外における運搬に関する技術上の基準に係る細目等を定める告示」によって規定された「特別形放射性同位元素等以外のもの」にあるようだが、正直これ以上対応するのはコスパが悪いので、対策ノートは未対応
 輸送物に関しては下記のページにあるだけで十分だと思う

取扱基準
使用の基準(R6.8.14, R5.16, R3.16, R2.14,R1.15)・RI,発生装置の使用は,使用施設において行う ただし,届出使用者の密封RIの使用,又は政令で定める一時的な使用を除く・非密封RIの使用は,作業室において行う・密封RIの使用は開封又は破壊,漏えい,浸透等により散逸して汚染するおそれのないようにする・放射線業務従事者の線量は,実効線量限度及び等価線量限度を超えないこと(保) 放射線の適当な遮蔽,距離,時間を設ける インターロックを設けた室内でRI又は発生装置の使用をする場合には,人が通常出入りしない出入口の扉を外部から開閉できないようにするための措置及び室内に閉じ込められた者が速やかに脱出できるようにするための措置を講ずる★作業室内の人が常時立ち入る場所又は放射線発生装置の使用をする室における人が呼吸する空気中のRI濃度は,RIによつて汚染された空気を浄化し,又は排気することにより,空気中濃度限度を超えないようにする(保)★作業室での飲食及び喫煙を禁止する(保)・作業室又は汚染検査室内の人が触れる物の表面のRIの密度は,汚染の除去,又は廃棄により,表面密度...

 

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・出題年数の見方
 例:物理学の対策ノートで(R3.19, R3.14(生物), R2.15, R1.2.3.4)
 R3.19 → 物理学の令和3年の19問目
 R3.14(生物) → 物理学ではなく、生物学の令和3年の14問目
 R2.15 → 物理学の令和2年の15問目
 R1.2.3 → 物理学の令和1年の2問目と3問目


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