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・放射線スペクトル計測 / 放射性物質の保管・処理

放射線スペクトル計測 / 放射性物質の保管・処理
放射線スペクトル計測  (R2.1) (60Co:1.17MeV+1.33MeV+β-)  ①エスケープピーク ②全吸収ピーク ③全吸収ピーク ④コンプトン端 ⑤サムピーク *パイルアップ :全吸収ピークより先の検出信号は電気回路で複数のパルス信号が重なることで検出された信号 スペクトル測定に用いる計測器に関してはこちら↓ 「対策ノート:固体・液体の検出器」 放射性物質の保管・処理 RIの保管方法の注意点  (R1.3) ・自己分解低減のために 「比放射能を低くする」 「放射能濃度を低くする」 「少量ずつに分ける」 「ラジカルスカベンジャーを加える」 「分解のしやすさ:α線>β線>γ線」 ・有機物として 「純粋状態での保存」 「低温での保存」 「3Hでは凍結すると分解が早くなるため,4℃または-80℃の超低温で保存」 「有機溶媒がある場合は4℃程度の凍結しない程度の低温で保存」

・計数値の統計

計数値の統計
計数の統計処理  (R2.2) ・統計的変動(矢印に従い簡略化される)  二項分布 → ポアソン分布 → ガウス分布(正規分布) ・二項分布 ・ポアソン分布 ・ガウス分布(正規分布)  n:計数値  σ:標準偏差  m:平均値  σ:分散 不確かさ  ・Aタイプ評価 :様々な不確かさの成分を,観測値の統計解析つまり標準偏差によって評価すること ・Bタイプ評価 :測定実験データ以外の様々な情報による,標準偏差に相当する大きさの推定 ・標準不確かさ :標準偏差を用いた評価 ・合成標準不確かさ :標準不確かさの二乗の重みつき平均の平方根  感度係数を用いる ・拡張不確かさ :「合成測定標準不確かさ」と「1より大きい定数」との積  包含係数=2(95%)を良く用いる 標準偏差 (R5.2, R4.30(物理), R3.26(物理)) ・計数の標準偏差(σ)  標準偏差σ=√N  N:生の計数(カウント)  N0±σ=68%  N0±2σ=95%  N0±3σ=99.7% ・計数率nとその標準偏差σn  n±σn = N/t ± √N/t  計数率n = N÷t  計数率の標準偏差σn=√N÷t...

・放射線防護の基礎

放射線防護の基礎
防護量の単位と定義 (R5.12(生物).5, R4.5, R4.28(生物), R3.6, R2.9(生物),R2.10(生物),R2.4.5, R1.5) 名称 単位 定義 線量当量 J・kg-1=Sv =(ある点における吸収線量)×(線質係数) 等価線量 J・kg-1=Sv ある組織・臓器にわたって平均し,線質について加重した吸収線量 =Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数)) 実効線量 J・kg-1=Sv =Σ((等価線量)×(組織加重係数)) 預託 等価線量   RI摂取後にある期間に与えられる等価線量の時間積分値 期間が不明な場合,成人は50年,子供は摂取時から70年とする 預託 実効線量   等価線量率の代わりに実効線量率をとったもの 摂取した放射能×実効線量係数 *実効線量係数は年齢別に設定されており,年齢に反比例し減少する 実用量の単位と定義 (R1.5) 名称 単位 定義 周辺線量当量 Sv ある一点に全方向から来る放射線を整列・拡張した場にICRU球を置いたとき, 整列場方向に半径上の深さdmmにおいて生ずる線量当量 方向性線量当量 Sv...

・放射線に対する防護 / 放射線取扱施設

放射線に対する防護 / 放射線取扱施設
体外の放射線に対する防護 ・外部被ばく防護の三原則  1,「時間」 :なるべく短く 2,「遮へい」 (R4.4) :線源を囲うように ①γ線・X線の遮蔽  高原子番号物質 ②β線・電子線  低原子番号物質+γ線・X線の遮蔽物質 ③中性子  低原子量物質+高吸収断面積+コンクリート 3,「距離」 :なるべく遠く 体内の放射性物質に対する防護 ・内部被ばく防護の3D2C  (体内への侵入低減のための5原則) 1,Dilute :溶媒や担体の添加による希釈 2,Disperse :換気による分散 3,Decontaminate :フードの使用などによる除去 4,Contain :容器などによる密封 5,Concentrate :線源の保管の集中 除染 (R4.3, R3.3) ・除染処理 :汚染個所を明示し,  汚染個所の外側から中心部へ,  汚染レベルの低い方から高い方へ除染する ・内部被ばく防止のため,湿式除染を行う ・除染剤  中性洗剤・キレート形成剤など化学的に非活性なもの  有機溶媒は使用しない ・粘膜傷口  出血を促して,多量の温流水で洗い流す ・内部被ばくに対する経口薬  放射...

・場所の管理

場所の管理
検出器の選択 (R5.2, R5.25(物理).27(物理), R4.2, R4.29(物理), R4.18(化学), R1.4) ・空間線量測定(≒1cm線量当量率),表面汚染  電離箱式,GM式,NaIシンチレーション式などがある(感度順)  NaIシンチレーション式は低エネルギー光子には不向き γ線(中・高線量域):電離箱式サーベイメータ 125I(低線量域):薄型NaIシンチ式サーベイメータ(エネルギー補償有) β線:GM管式 低エネルギーβ線(3H):ガスフロー型薄窓型比例計数管式 α線:ZnSシンチ式,半導体式 熱中性子:BF3,3He比例計数管 *サーベイメータ:持ち運び用 *フロア(エリア)モニタ:固定して広範囲を持続的に測定する用 ・液体の測定 γ線:容器に入れてGe半導体,NaIシンチ式 β線:液体シンチレータ ・手足の汚染 ハンドフットクロスモニタ ・α線の検出    放射能測定 エネルギー測定 シリコン表面障壁型半導体検出器(SSBD) 可能 可能 4πガスフロー比例計数管 可能   ZnS(Ag) CsI(Tl) 無機シンチレータ 可能 可能 液体シンチレータ...

・個人被ばくの管理

個人被ばくの管理
被ばく線量の算定  (R3.3, R1.6)  被ばく線量[μSv] =実効線量率定数[μSv・m2・MBq-1・h-1]×放射能[MBq]×時間[h]÷距離^2[m2] 外部被ばくによる実行線量算定 ・均等被ばくによる実効線量算定  男子は胸部,女子は腹部の1cm線量当量 ・不均等被ばくによる実効線量の算定  HEE =0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm Ha:頭頚部における1cm線量当量 Hb:胸部・上腕部における1cm線量当量 Hc:腹部・大腿部における1cm線量当量 Hm:以上のうち最大となるおそれのある部分における1cm線量当量 個人線量計  (R3.2)  原則として男は胸部,女子は腹部に装着する  プロテクタ使用時のような不均一被ばくが考えられる場合,内側と外側に装着する *外側 :最も多く被ばくすると考えられる部位で,頭頚部用ガラスバッチや指用のリングバッチなどがある *リングバッチ :指に付ける個人線量計で皮膚(70µm線量当量)の被ばくを測定する * 鉛プロテクタ  :多くは鉛製のエプロン型で,  甲状腺防護専用のネックガードや,  鉛入りグラス...

 

 平成30年までは管理測定技術として出題されていた範囲
 出題範囲としては全科目に渡り、その名の通り、実務的な内容になっていることが多い
 そのため、網羅的な知識が要求されがち

 出題方式としては他の科目と違い、すべて文章題で、大門6つで各大問10点、60点満点
 苦手な範囲が大問として出題されると丸々大問一つ落としかねないので得点がぶれがち
 また、計算問題が多く、時間配分にも注意が必要
 計算問題は過去問に類似したものが多いので、過去問を多く解くのが良い

対策ノートの使い方

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 赤シートは上記の商品ような下敷きタイプの大きいものがお勧め

・★マーク:特に重要な箇所

・出題年数の見方
 例:物理学の対策ノートで(R3.19, R3.14(生物), R2.15, R1.2.3.4)
 R3.19 → 物理学の令和3年の19問目
 R3.14(生物) → 物理学ではなく、生物学の令和3年の14問目
 R2.15 → 物理学の令和2年の15問目
 R1.2.3 → 物理学の令和1年の2問目と3問目


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放射線取扱主任者試験 対策ノート
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