令和7年度 生物 第1種放射線取扱主任者試験 解説と模擬問題

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総評

 選択式全30問中、無理問題1問、難問4問
 昨年と同様に一問目に無理問題を出してきたのは生物だけなのでは?
 広島・長崎の原爆被爆者関連の問題は今年も3問ほど出題されたが、難易度はそこまで高くなかったので良かった
 この傾向が続くのであるならば、時間に余裕がある受験生は原爆被爆者関連に関して深堀しておくのもありかもしれない

 

模擬問題

令和7年度 生物学

国家試験問題そのものではなく、模擬問題です
令和7年度の過去問を参考に、解けなくてはならない問題のみが出題されます
不適切問題がありましたら、ご連絡いただけるとありがたいです

1 / 28

放射性核種による内部被ばくに関して、正しいものはどれか。

2 / 28

14 MeVの中性子線と比較した場合の1 MeVの電子線の細胞致死作用の特徴に関して、正しいものはどれか。

3 / 28

広島・長崎の原爆被爆者における全固形がんによる死亡の相対リスクおよび過剰相対リスクに関して、正しいものはどれか。

4 / 28

ヒト体細胞においてγ線照射で生じるDNA損傷に関して、正しいものはどれか。

5 / 28

DNA中で対合する塩基の対とその間の水素結合の数がいずれも正しいものはどれか。

6 / 28

次の照射条件のうち、細胞生存率を指標としたRBEに影響を与えないものはどれか。

7 / 28

RBE、LETに関して、正しいものはどれか。

8 / 28

放射線による皮膚障害に関して、正しいものはどれか。

9 / 28

次の放射線の影響に関する記述のうち、正しいものはどれか

10 / 28

放射線による細胞致死効果を修飾する要因に関して、正しいものはどれか。

11 / 28

放射線誘発細胞死に関して、正しいものはどれか。

12 / 28

とある放射性物質が1000 Bq体内に取り込まれたとき、30日後に体内に残っている放射能[Bq]に最も近い値はどれか。物理的半減期は12年、生物学的半減期は10日とする。

13 / 28

ヒト体細胞における放射線によるDNA2本鎖切断の修復に関して、正しいものはどれか。

14 / 28

4 Gyのγ線急性全身被ばく後に見られる末梢しょう血中の血球成分の変化に関して、誤っているものはどれか。

15 / 28

次の標識化合物のうち、DNAを標識できるものとして、誤っているものはどれか。

16 / 28

次の標識化合物のうち、陽電子放射断層撮影(PET)診断に用いられるものはどれか

17 / 28

次の記述のうち、正しいものはどれか。

18 / 28

次のうち、DNAポリメラーゼが関与するDNA修復でないものはどれか。

19 / 28

放射線被ばく者と発生したがんとの関連性として誤っているものはどれか。

20 / 28

公衆の1人当たりの年間実効線量に関して、誤っているものはどれか。

21 / 28

放射線治療に関して、正しいものはどれか。

22 / 28

広島・長崎の原爆被爆者の調査において、有意ながん死亡リスクの増加が認められなかったものはどれか。

23 / 28

放射線による染色体異常に関して、正しいものはどれか。

24 / 28

生殖腺の急性γ線被ばくによる障害に関して、正しいものはどれか。

25 / 28

直線-二次曲線(LQ)モデルに関して、正しいものはどれか。

26 / 28

放射線による間接作用に関して、誤っているものはどれか。

27 / 28

放射線誘発白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

28 / 28

広島・長崎の原爆被爆者におけるがんの発生率および線量反応関係に関して、誤っているものはどれか

あなたのスコアは

平均スコアは 35%

0%

 

解説

 対策ノートで対応できていた問題に関しては特に記載しませんので、下記のページを参照して下さい

生物学 トップページ
・分子レベルの影響・細胞レベルの影響・DNA・染色体レベルの影響・臓器・組織レベルの影響・個体レベルの影響・被曝・生物領域における放射線の利用 放射線と生物学について出題される範囲 化学と物理学とは少し毛色が違っており、独自に覚える必要があることが多い  出題方式としては選択問題30問30点、文章問題大門2問30点の計60点 計算問題がほとんど出題されず、知識的にも覚えやすいものが多いので、ぜひ得点源にしたい 無理問題や難問もある程度勉強したのに知らない単語が出た瞬間に切れるのでわかりやすい

 ここからは当サイトが独断と偏見で、難問または無理問題として認定した問題について解説します

問1 無理問題

 放射線の利用に関する問題で、ジャンルとしては頻出なのだが選択肢が鬼畜過ぎて無理問題
 その上一番選択肢として外したくないやつが実は正答という問題なのでこれは無理
 昨年の生物も問1に無理問題が来ていたはずなので、そういうものとして割り切ってさっさと次に進もう
 対策ノートは未対応だが、今後は出題されないはず

問6 難問

 皮膚の放射線障害に関する問題
 ジャンルは頻出だが、内容が少し難しいので、一応難問認定
 放射線障害は対象を水晶体や小腸などターゲットを移して詳しく聞く問題が必ずあるのでそれが今年は皮膚だったということ
 対策ノートは対応済み

臓器・組織レベルの影響
(R7.5, R6.5.6.7, R4.20.21, R3.8.10.11)組織・臓器名閾線量(Gy)耐容線量 TD5/5(Gy)リンパ球0.25 ★一時不妊(男)0.15 ★永久不妊(男)3.5~65~15一時不妊(女)0.65~1.5 永久不妊(女)2.5~6 2~3腎(腎硬化) 23肝(肝障害・腹水) 25小腸(潰瘍・狭窄)10以上45皮膚(脱毛)3 皮膚(紅斑・色素沈着)3~6 皮膚(潰瘍形成)10~ 白内障0.5 肺(肺炎・肺線維症)6~817.5(全肺)~45(1/3肺),骨 成長阻止(幼児) 10(幼児)  壊死・骨折(成人) 60(成人)   ★骨髄 造血機能低下0.5  急性反応(2~3週間程度で発生)晩発障害(数ヶ月~数年で発生)全身障害放射性宿酔発がん,成長阻害,急性白血病消化器系障害〇〇炎,下痢唾液分泌障害,潰瘍,直腸出血皮膚障害紅斑,脱毛,皮膚炎色素沈着,萎縮,皮膚がん目の障害結膜炎,角膜炎白内障,角膜潰瘍血液障害白血球減少再生不良性貧血,白血病骨障害骨髄障害成長阻害,骨壊死,白血病,骨髄症脳・神経障害浮腫,脳圧亢進壊死,萎縮,脊髄症耐用線量と閾線量(R5.9...

 

問17 難問

 塩基の種類に関する問題
 塩基に関しては毎年頻出で組み合わせくらいはみんな暗記しているだろうが、今回は水素結合の数まで覚えていないと解けないので難問
 2択まで絞って、あとは運ゲーになった人が多かったのでは

DNA・染色体レベルの影響
DNA(R7.17.32, R5.32, R4.11, R3.31, R2.31)・デオキシリボ核酸(DNA)の構造  DNA=ポリヌクレオチド(ヌクレオチド)   =(塩基+糖(デオキシリボース)+リン酸)×2本 塩基:A –(2本の水素結合)- T,G –(3本の水素結合)-C A(アデニン),G(グアニン)はプリン塩基 T(チミン),C(シトシン)はピリミジン塩基・DNA複製材料:dATP,dTTP,dGTP,dCTP・DNAの損傷(R2.16,R1.14) 起きやすい順番≒細胞死への影響が少ない:塩基損傷>塩基遊離>1本鎖切断>2本鎖切断 その他に架橋形成がある 塩基損傷はOH*によって起こりやすい 塩基遊離はプリン塩基に起こりやすい*放射線特有の損傷というものはない*ピリミジンダイマ:隣接する塩基の共有結合(紫外線による),T – Tに起こりやすいクロマチン 8つのヒストンタンパク質の周りにDNAがおよそ2回巻きついた糸巻きのような形の「ヌクレオソーム」が数珠状に多数連なった構造DNAの修復(R7.18, R6.16.17.18,R5.32, R4.31, R2.31,R1....

 

問19 難問

 DNA修復に関する問題
 DNAポリメラーゼってなんやねん、となった人が多いはず
 1本鎖の核酸を鋳型として、それに相補的な塩基配列を持つ DNA 鎖を合成する酵素の総称らしいが、初出の単語のはず
 ただ、仲間外れを探すのは割とできそうな選択肢ではあるので難問指定どまり

DNA・染色体レベルの影響
DNA(R7.17.32, R5.32, R4.11, R3.31, R2.31)・デオキシリボ核酸(DNA)の構造  DNA=ポリヌクレオチド(ヌクレオチド)   =(塩基+糖(デオキシリボース)+リン酸)×2本 塩基:A –(2本の水素結合)- T,G –(3本の水素結合)-C A(アデニン),G(グアニン)はプリン塩基 T(チミン),C(シトシン)はピリミジン塩基・DNA複製材料:dATP,dTTP,dGTP,dCTP・DNAの損傷(R2.16,R1.14) 起きやすい順番≒細胞死への影響が少ない:塩基損傷>塩基遊離>1本鎖切断>2本鎖切断 その他に架橋形成がある 塩基損傷はOH*によって起こりやすい 塩基遊離はプリン塩基に起こりやすい*放射線特有の損傷というものはない*ピリミジンダイマ:隣接する塩基の共有結合(紫外線による),T – Tに起こりやすいクロマチン 8つのヒストンタンパク質の周りにDNAがおよそ2回巻きついた糸巻きのような形の「ヌクレオソーム」が数珠状に多数連なった構造DNAの修復(R7.18, R6.16.17.18,R5.32, R4.31, R2.31,R1....

 

問24 難問

 胎児の被ばくに関する問題
 こちらもジャンルとしては頻出だが、正答を絞り込むためのキーとなる選択肢が難しく、「原爆被爆者の調査では、胎内被ばくの発がんの線量あたりの過剰絶対リスクは、小児期(0歳〜5歳)の被ばくよりも大きい。」という文章の正誤を判断しなければならない
 しかも、胎内被ばくが成人期被ばくよりリスクが高いのは確かだが、小児期被ばくより大きいとは言えないという微妙な判断を迫られるので、難問指定。

個体レベルの影響
放射線の影響(R7.7, R4.6(実務), R4.5.22, R3.9.32)影響閾値線量依存性防護目標例発生率重篤度確定的影響有有有防止下記以外確率的影響無有無防護発がんと遺伝的影響(遺伝子突然変異・染色体異常)確定的影響  発生率は線量に依存し,重症度は線量に依存し,閾値は存在する確率的影響 ・リスク (R7.8.31, R6.4, R5.7, R4.23):白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例) 他の固形がんは相対リスク予測モデル・絶対リスク:単位線量当たりの発生数→相加予測モデル 年齢にかかわらず影響は一定・相対リスク:被ばく集団発生率÷コントロール集団発生率→相乗予測モデル 高齢になるほど高リスク 被爆時年齢が低いほど高リスク・過剰リスク:放射線被ばくに関連したある健康影響の発生率がどれだけ過剰にあるかを示す 過剰相対リスクが0.5なら相対リスクは1.5となる ・過剰相対リスク(原爆被爆者の疫学調査) (R3.7, R2.6,R1.7) 高い順に:白血病>腎盂尿管>乳房>膀胱>卵巣>(食道,胃,結腸,肝臓,胆嚢,肺)  固形がんでは1Gyで0.4から最大1.2程度・低線...

 

 

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 例:物理学の対策ノートで(R3.19, R3.14(生物), R2.15, R1.2.3.4)
 R3.19 → 物理学の令和3年の19問目
 R3.14(生物) → 物理学ではなく、生物学の令和3年の14問目
 R2.15 → 物理学の令和2年の15問目
 R1.2.3 → 物理学の令和1年の2問目と3問目


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