放射性壊変と放射能
(R4.1.4.13, R3.14(生物), R3.19, R1.2.3.4)
・放射能A
A = -dN/dt = λ×N
・壊変定数λ
λ = loge2/T = 0.693/T
T:半減期
・原子数N
(R4.2(実務), R3.4)
N = w/W×6.02×1023
w:放射性物質の質量
W:対象物質の原子量
w/W:モル数
6.02×1023:アボガドロ定数
・分岐比 (R2.1,R1.2.7(物理))
λ=λ1+λ2+λ3+……
λ1,λ2,λ3:部分半減期
分岐比 → λ1:λ2=T2:T1
・平均寿命τ
τ=1/λ=1.44×T
・壊変図
(R4.17)
放射性壊変の方法に関してはこちら↓
「対策ノート:放射性壊変」

放射性壊変
(R3.6, R2.7) α壊変 (R4.20, R2.8.12,R1.6.31) (A,Z) → (A-4,Z-2) + α ・親核種からα粒子が飛び出す ・壊変条件 :Q>0 Q値={M親-(m娘+α)}×C2 M親:親核種の質量 m娘:娘核種の質量 C:光速 ・エネルギー保存則 (R3.31) Q=1/2×mαvα2 + 1/2×m娘v娘2 ・運動量保存則 (R4.12, R3.31) m娘v娘=mαvα ・α粒子のエネルギーEα Eα=1/2×mαvα2 Eα=m娘 / (m娘+mα)×Q →α線は線スペクトルのエネルギーをもつ →Eαはトンネル効果(量子力学的説明)によってクーロン障壁を超える ・生成核の反跳エネルギーEb (R3.13) Eb=mα/ (m娘+mα)×Q =(mα/ m娘)×Eα ・ガイガー・ヌッタルの法則 放出されるα粒子のエネルギーと崩壊定数の経験的関係を示す式 短い半減期の核種からのα線エネルギー>長い半減期の核種からのα線エネルギー β-壊変 (R2.32) (A,Z) → (A,Z+1...
放射線計測で得られる計数
(R1.5(物理))
・t0からt秒までの壊変数T
T=N×(1-e-λt) = A0/λ×(1-e-λt)
A0,N0:t0の時の放射能,原子数
・t秒計測したときの検出される確率p
p=ε×(1-e-λt)
ε:検出効率
自発核分裂
(R1.11)
α壊変と同様に,トンネル効果によっておこる
代表核種:「235U」「238U」「239Pu」「240Pu」
誘導核分裂
親燃料物質+速中性子
→核分裂性物質+速中性子or熱中性子
核分裂
→核分裂生成物+核分裂片
・即発中性子
:核分裂直後に放出される中性子
・遅発中性子
:核分裂後にやや遅れて放出される中性子
核分裂生成物
(R4.8, R2.9)
核分裂の収率の極大は原子量95または138付近
・235U分裂 235U(n)
:「137Cs」「90Sr」「99Mo」「131I」「133Xe」
90Sr | β-:0.546MeV | 90Y | β-:2.28MeV | 90Zr |
→ | → | |||
28.8(y) | 64.1(h) |
137Cs | β-:0.514MeV | 137mBa | IT:0.662MeV | 137Ba |
→ | → | |||
30.17(y) | 2.55(m) |
144Ce | β-:0.318MeV | 144Pr | β-:3MeV | 144Nd |
→ | → | |||
284(d) | 17.3(m) |
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