2021-10

実務

場所の管理

検出器の選択 (R5.2, R5.25(物理).27(物理), R4.2, R4.29(物理), R4.18(化学), R1.4) ・空間線量測定(≒1cm線量当量率),表面汚染  電離箱式,GM式,NaIシンチレーション式などがある(感度順)  NaIシンチレーション式は低エネルギー光子には不向き γ線(中・高線量域):電離箱式サーベイメータ 125I(低線量域):薄型NaIシンチ式サーベイメータ(エネルギー補償有) β線:GM管式 低エネルギーβ線(3H):ガスフロー型薄窓型比例計数管式 α線:ZnSシンチ式,半導体式 熱中性子:BF3,3He比例計数管 *サーベイメータ:持ち運び用 *フロア(エリア)モニタ:固定して広範囲を持続的に測定する用 ・液体の測定 γ線:容器に入れてGe半導体,NaIシンチ式 β線:液体シンチレータ ・手足の汚染 ハンドフットクロスモニタ ・α線の検出    放射能測定 エネルギー測定 シリコン表面障壁型半導体検出器(SSBD) 可能 可能 4πガスフロー比例計数管 可能   ZnS(Ag) CsI(Tl) 無機シンチレータ 可能 可能 液体シンチレータ...
実務

個人被ばくの管理

被ばく線量の算定  (R3.3, R1.6)  被ばく線量[μSv] =実効線量率定数[μSv・m2・MBq-1・h-1]×放射能[MBq]×時間[h]÷距離^2[m2] 外部被ばくによる実行線量算定 ・均等被ばくによる実効線量算定  男子は胸部,女子は腹部の1cm線量当量 ・不均等被ばくによる実効線量の算定  HEE =0.08Ha+0.44Hb+0.45Hc+0.03Hm Ha:頭頚部における1cm線量当量 Hb:胸部・上腕部における1cm線量当量 Hc:腹部・大腿部における1cm線量当量 Hm:以上のうち最大となるおそれのある部分における1cm線量当量 個人線量計  (R3.2)  原則として男は胸部,女子は腹部に装着する  プロテクタ使用時のような不均一被ばくが考えられる場合,内側と外側に装着する *外側 :最も多く被ばくすると考えられる部位で,頭頚部用ガラスバッチや指用のリングバッチなどがある *リングバッチ :指に付ける個人線量計で皮膚(70µm線量当量)の被ばくを測定する * 鉛プロテクタ  :多くは鉛製のエプロン型で,  甲状腺防護専用のネックガードや,  鉛入りグラス...
実務

放射線スペクトル計測 / 放射性物質の保管・処理

放射線スペクトル計測  (R2.1) (60Co:1.17MeV+1.33MeV+β-)  ①エスケープピーク ②全吸収ピーク ③全吸収ピーク ④コンプトン端 ⑤サムピーク *パイルアップ :全吸収ピークより先の検出信号は電気回路で複数のパルス信号が重なることで検出された信号 スペクトル測定に用いる計測器に関してはこちら↓ 「対策ノート:固体・液体の検出器」 放射性物質の保管・処理 RIの保管方法の注意点  (R1.3) ・自己分解低減のために 「比放射能を低くする」 「放射能濃度を低くする」 「少量ずつに分ける」 「ラジカルスカベンジャーを加える」 「分解のしやすさ:α線>β線>γ線」 ・有機物として 「純粋状態での保存」 「低温での保存」 「3Hでは凍結すると分解が早くなるため,4℃または-80℃の超低温で保存」 「有機溶媒がある場合は4℃程度の凍結しない程度の低温で保存」
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