核反応式
(R5.9.10, R5.1(物理), R4.7.9.10, R3.6, R2.10(物理), R2.8, R1.9.10.11)
A(x,y)B
A:標的原子核 x:入射粒子
y:放出粒子 B:反跳原子核
(A+x)と(B+y)の陽子と中性子の数, エネルギーは等しい
Q値
(R5.9(物理), R4.1(実務), R3.14(物理), R2.11.12(物理),R1.10(物理))
核反応前後の質量欠損をエネルギーに換算した値
Q = (MA+Mx)×C2-(MB+My)×C2
・発熱反応
:Q値>0
閾エネルギーはない
・吸熱反応
:Q値<0
閾エネルギーはある
入射粒子が閾値以上のエネルギーを持っている必要がある
≒入射粒子にエネルギーが必要なので発熱反応より起こりずらい反応
代表的な吸熱反応を以下に示す
32S(n,p)32P
27Al(n,α)24Na
・閾値Emin
Emin= -Q×(MA+Mx)÷MA
標識化合物の分類
(R3.20)
・特定(S)標識化合物
標識位置が明らかな場合(95%以上)
・名目(N)標識化合物
標識位置がある程度予測される場合(95%未満)
・全般(G)標識化合物
標識位置がランダムでかたよりがある場合
・均一(U)標識化合物
すべての位置にほぼ均一に標識されている場合
3Hの標識法
・ウィルツバッハ法
:同位体交換反応で数日放置するのみ
有機化合物の標識に有用
標識位置が不定になる欠点がある
・3H接触還元法
14Cの標識法
・グリニヤール反応:12CO2
・生合成法
・ホットアトム法
放射性ヨウ素のタンパクへの標識方法
(R1.32)
・クロラミンT法
直接法の一つ
クロラミンTの強い酸化作用でヨウ素をI+にして標識
酸化作用によるたんぱく質損傷がある
アミノ酸残基(チロシン)が必要
・ラクトパーオキシダーゼ法
直接法の一つ
酸化作用を利用するが温和な方法
アミノ酸残基が必要
・ヨードゲン法
直接法の一つ
非水溶性のため,反応を制御しやすい
アミノ酸残基が必要
・ボルトンハンター法
間接法の一つ
あらかじめフェノール基(リジン残基)に標識した試薬を使用する
99Mo-99mTcジェネレータと標識法
(R2.11)
・ミルキングの方法
1,親核種99Moをアルミナ(酸化アルミニウム)樹脂に吸着させ,カラムに詰める
2,溶出液(生理食塩水)を流して,99mTcO4-を溶出する
放射平衡が成り立つのは72時間後
24時間後に87%(極大値)
48時間後に94%となる
・99mTcの標識法
スズ還元法
:還元剤(塩化第一スズ,塩化第一鉄)で還元する
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